Zend_Service_Rackspace_Servers

Zend_Service_ReCaptcha(日本語)

導入

Zend_Service_ReCaptcha» reCAPTCHA Web Service 用のクライアントです。reCAPTCHA のサイトによると、 "reCAPTCHA is a free CAPTCHA service that helps to digitize books (reCAPTCHA はフリーな CAPTCHA サービスで、 書籍の電子化を支援しています)" とのことです。 reCAPTCHA は、ユーザにふたつの単語を入力させます。 ひとつは実際の CAPTCHA で、もうひとつはスキャンされたテキスト (OCR ソフトウェアで認識できないもの) の単語です。 ユーザが最初の単語を正しく入力したら、 おそらく 2 番目の単語も正しく入力してくれるものとみなせます。 その入力内容を使って、OCR ソフトウェアの能力を向上させるわけです。

reCAPTCHA サービスを使用するには、» アカウントのサインアップ が必要です。また公開鍵と秘密鍵を作成するには、 サービスを使用するドメインを登録しなければなりません。

単純な使用法

Zend_Service_ReCaptcha オブジェクトのインスタンスを作成し、 公開鍵と秘密鍵を渡します。

Example #1 reCAPTCHA サービスのインスタンスの作成

  1.  

reCAPTCHA をレンダリングするには、 getHTML() メソッドをコールするだけです。

Example #2 reCAPTCHA の表示

  1.  

フォームから送信されてきた内容のうち、 'recaptcha_challenge_field' と 'recaptcha_response_field' のふたつのフィールドの内容を受け取らなければなりません。 これらを、reCAPTCHA オブジェクトの verify() メソッドに渡します。

Example #3 フォームフィールドの検証

  1. span style="color: #ff0000;">'recaptcha_challenge_field''recaptcha_response_field']
  2. );

結果が得られたら、正しいものだったかどうかを確認します。結果は Zend_Service_ReCaptcha_Response オブジェクトとなり、 このオブジェクトは isValid() メソッドを提供しています。

Example #4 reCAPTCHA の検証

  1. span style="color: #808080; font-style: italic;">// 検証に失敗
  2. }

reCAPTCHA Zend_Captcha アダプタを使うか、そのアダプタを CAPTCHA フォーム要素 のバックエンドとして使うことがもっと簡単です。 どちらの場合でも、reCAPTCHA のレンダリングや検証は自動化されます。

メールアドレスの隠蔽

Zend_Service_ReCaptcha_MailHide を使うと、 メールアドレスを隠蔽できます。メールアドレスの一部分を、 reCAPTCHA チャレンジのポップアップウィンドウに置き換えます。 チャレンジを解決すると、完全なメールアドレスがあらわれるというわけです。

このコンポーネントを使うには、 mailhide API 用の公開キーと秘密キーを生成するための » アカウント が必要です。

Example #5 mail hide コンポーネントの使用法

  1. // 隠したいメールアドレス
  2. 'mail@example.com';
  3.  
  4. // mailhide コンポーネントのインスタンスを作成し、公開キーと秘密キー
  5. // そして隠したいメールアドレスを渡します
  6. // 表示します

上の例の表示は "m...@example.com" のようになり、 "..." のリンクは reCAPTCHA チャレンジのポップアップウィンドウを表示します。

公開キーと秘密キーそしてメールアドレスは、クラスのコンストラクタで指定することもできます。 4 番目の引数も存在し、ここでコンポーネントのオプションを設定できます。 使用できるオプションは次の表のとおりです。

Zend_Service_ReCaptcha_MailHide のオプション
オプション 説明 期待する値 デフォルト値
linkTitle リンクの title 属性 文字列 'Reveal this e-mail address'
linkHiddenText ポップアップリンクを含める文字列 文字列 '...'
popupWidth ポップアップウィンドウの幅 int 500
popupHeight ポップアップウィンドウの高さ int 300

オプションの設定は、コンストラクタの 4 番目の引数で指定する以外にも setOptions($options) メソッドで行うこともできます。 このメソッドには、連想配列あるいは Zend_Config のインスタンスを渡します。

Example #6 多数の隠しメールアドレスの作成

  1. // mailhide コンポーネントのインスタンスを作成し、公開キーと秘密キー
  2. // そして隠したいメールアドレスを渡します
  3. 'linkTitle' => 'Click me',
  4.     'linkHiddenText' => '+++++',
  5. ));
  6.  
  7. // 隠したいメールアドレス
  8. 'mail@example.com',
  9.     'johndoe@example.com',
  10.     'janedoe@example.com'

Zend_Service_Rackspace_Servers