iFolderトラフィックに対するローカルファイアウォールの設定

ローカルファイアウォールを使用する場合、iFolderがローカルのダイナミックポートを選択できるようにファイアウォールを設定するか、またはiFolderクライアントにローカルのスタティックポートを設定してローカル(同じコンピュータ)でMono® XSP Serverと通信できるようにします。iFolderはMono XSP Webサービスを使用して、iFolderアカウントを保持するNovell iFolderエンタープライズサーバとHTTP経由で通信します。iFolderの管理者は、iFolderサービスを設定して、ユーザ環境でHTTPを使用して通信するかどうかを指定します。

Mono XSPはトラフィックに対して標準的なHTTPポートを使用するので、お使いのファイアウォールが、Mono XSPとNovell iFolderエンタープライズサーバ間のトラフィックをブロックすることはありません。 ただし、クライアントとMono XSP間のトラフィックをブロックすると、クライアントはサーバと通信できません。ユーザはiFolderアカウントにログインして、iFolderデータを同期できなくなります。

最初は、iFolder環境設定でクライアントとMono XSPとの通信で使用する特定のポートを指定しません。 iFolderをはじめて実行すると、Mono XSPからの要求をリッスンして、データをMono XSP経由でサーバに送信するための、使用可能なローカルポートが開かれます。 そのポート番号が環境設定ファイルに書き込まれ、それ以降iFolderを開始するときは、ポートが使用不可でない限り、常にこのポートが使用されます。 そのポートが別のアプリケーションで使用されている場合、iFolderは使用可能な別のポートを選択し、環境設定ファイルにそのポートを再設定し、以降はその新しいポートを使用します。たとえば、iFolderが停止中に他のアプリケーションがそのポートを使用すると、iFolderは再起動時に別のポートを選択してこれを使用するように設定する必要があります。

ローカルダイナミックポートの使用

お使いのコンピュータでローカルファイアウォールを使用する場合、iFolderがサーバに接続してユーザのリストとiFolderデータを同期するときは、ファイアウォールは常にiFolderとMono XSPサーバ間のローカルトラフィックを検出する必要があります。 このセッションでiFolderトラフィックを許可するには[許可]を選択します。トラフィックを永続的に許可すると、再度ファイアウォールによって通知されることはなく、iFolder起動時のポップアップ警告も表示されなくなります。

iFolderとMono XSPとの間のトラフィックをブロックすると、ファイアウォールによってiFolderサーバとの接続が切断されるため、ファイルを同期できなくなります。iFolderは、トラフィックがファイアウォールによってブロックされたことを検出せず、iFolderサーバ上のアカウントに接続できないことだけを報告します。

ローカルスタティックポートの使用

必要に応じて、Simias.configファイルのService ManagerセクションにWeb Service PORT Rangeパラメータを追加することで、Mono XSPサーバがこのローカルトラフィック用にスタティックポートまたは一定の範囲のポートを使用するようにできます。 これにより、ファイアウォールでこのポートまたは一定の範囲のポートが開かれ、Mono XSPとの通信が可能になります。

Simias.configファイルは、次の場所にあります。

オペレーティングシステム

Simias.configファイルの場所

Linux

/home/username/.local/share/simias/Simias.config

Windows

C:\Documents and Settings\username\Local Settings\Application Data\simias\Simias.config

システムが特定のポートまたはポート範囲を使用するように設定するには

  1. ファイアウォールを、iFolderトラフィックで使用するポートまたはポート範囲でのトラフィックを許可するように設定します。

    ファイアウォールのポートを開く方法については、お使いのファイアウォールのマニュアルを参照してください。

  2. iFolderアイコンを右クリックしてから[終了]を選択して、iFolderクライアントを停止します。

  3. Service ManagerセクションにWeb Service Port Rangeパラメータを追加することで、Simias.configファイルを変更します。

    <configuration>
    
      <section name="ServiceManager">
    
        <setting name="WebServicePortRange" value="monoxsp_port" />   
    
      </section>
    
    </configuration>
    
    1. monoxsp_portを、ポート番号またはポート番号の範囲で置換します。

      • 単一のスタティックポートを使用する場合は、単一の4桁のポート番号の値(1234など)を指定します。 例を次に示します。

        <setting name="WebServicePortRange" value="1234" />
        
      • 指定したポートの範囲内で可能なポートを使用する場合は、ポートの範囲(「"1234-1236"」など)を指定します。 例を次に示します。

        <setting name="WebServicePortRange" value="1234-1236" />
        
  4. iFolderクライアントを起動します。

    詳細については、iFolderクライアントの起動を参照してください。

詳細については、「 保証と著作権.