導入Zend_Http_Client は、Hyper-Text Transfer Protocol (HTTP) リクエストを簡単に扱うためのインターフェイスを提供します。 Zend_Http_Client は、HTTP クライアントとしての最低限の機能をサポートしているだけでなく、 HTTP 認証やファイルのアップロードといった高度な機能もサポートしています。 リクエストに成功すると (失敗しても) Zend_Http_Response オブジェクトを返します。これを使用すると、レスポンスのヘッダや本文にアクセスできます (このセクションを参照して下さい)。 Zend_Http_Client の使用法クラスのコンストラクタには、オプションの引数として URL を指定できます (文字列か Zend_Uri_Http オブジェクトのどちらでも可能です)。 また、配列あるいは Zend_Config オブジェクトで設定オプションを指定することもできます。 どちらも省略することが可能で、その場合は後から setUri() メソッドや setConfig() メソッドで指定します。 Example #1 Zend_Http_Client のインスタンスの作成
設定パラメータコンストラクタおよび setConfig() メソッドでは、 設定パラメータの連想配列あるいは Zend_Config オブジェクトを受け取ります。 これらのパラメータは、設定してもしなくてもかまいません。 すべてのパラメータにはデフォルト値があります。
基本的な HTTP リクエストの処理シンプルな HTTP リクエストを実行するのは非常に簡単で、単に request() メソッドを実行するだけです。たったの三行ですんでしまいます。 Example #2 シンプルな GET リクエストの処理
メソッドを指定しない場合は、直近の setMethod() コールで指定されたメソッドを使用します。 setMethod() もコールされていない場合は、デフォルトのリクエストメソッドとして GET を使用します (上の例を参照ください)。 Example #3 GET 以外のリクエストメソッドの使用
GET や POST へのパラメータの追加GET パラメータを HTTP リクエストに追加するのは簡単です。 URL の一部として指定するか、あるいは setParameterGet() メソッドを使用します。 このメソッドは、GET パラメータの名前を最初の引数、そして GET パラメータの値を二番目の引数として受け取ります。 さらに便利に使用するため、setParameterGet() メソッドでは name => value 形式の連想配列で GET 変数を指定することもできます。 これは、複数の GET パラメータを指定する必要がある場合に便利です。 Example #4 GET パラメータの設定
GET パラメータはあらゆるリクエストメソッドで送信できますが、 POST パラメータは POST リクエストの本文としてしか送信できません。 POST パラメータをリクエストに追加する方法は、GET パラメータを追加する場合と非常に似ています。 使用するのは setParameterPost() メソッドで、このメソッドの使用法は setParameterGet() メソッドと同じです。 Example #5 POST パラメータの設定
直近のリクエストやレスポンスへのアクセスZend_Http_Client では、そのクライアントオブジェクトが 直近に送信したリクエストおよび 直近に受信したレスポンスにアクセスするためのメソッドを提供しています。 Zend_Http_Client->getLastRequest() は何もパラメータを受け取らず、クライアントが直近に送信した HTTP リクエストを文字列で返します。同様に Zend_Http_Client->getLastResponse() は、 クライアントが直近に受信した HTTP レスポンスを Zend_Http_Response オブジェクトで返します。 [1]
RFC 2616 - を参照ください。
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